日本農業新聞は１５日、農業者が考案した独創的で効果の高い技術を表彰する、２０２３年の「営農技術アイデア大賞」を決めた。最高位の大賞には、北海道仁木町の計良友一さんが考案した、太陽光でビニールハウスを加温する「空気膜ファン」を選んだ。

　計良さんの技術は、小型送風機（ファン）を使って二重に張ったビニールの間に空気膜を作り、太陽光で暖め、ハウス内に暖気を広げるもの。燃油コストを削減した実績や、電源のないところでもソーラーパネルを使って実現させるなどの工夫が評価された。 　同大賞は今回で１２回目。２３年１～１２月に本紙に掲載した６９点から最終候補１０点を選び、有識者４人で審査した。

　大賞に次ぐ優秀賞は次の３点。

▽北海道苫前町の女性酪農家グループ・Ｗｉｎｄｍｉｌｌｋ（ウインドミルク）が作った、業務連絡などに使えるＬＩＮＥスタンプ

▽千葉県匝瑳市の依知川泰昌さんが自作した、軽トラの荷台に取り付けるもみ殻コンテナ

▽徳島県ＪＡあわ市管内の農家らが取り組む、キヌサヤエンドウの支柱に前作のナスの枝を活用する工夫