ＪＡ全農子会社の全農ビジネスサポートは２０日、菌床からシイタケを育てるキット「おうちしいたけ」の販売を始める。菌床は秋田県産を使う。栽培体験を通じ、輸入菌床との違いを知ってもらい、“純国産”を選ぶ消費者を増やす。自宅でできる農業「宅農商品」の第１弾。今後、キクラゲの栽培キットなどの販売を予定する。

　シイタケのキットには、菌床２・５キロと容器、マニュアルなどが含まれる。配送用の段ボール箱を組み立てると菌床をしまう家形の箱になり、日光を避けて生育が楽しめるように工夫。水やりから１週間ほどで収穫でき、３、４カ月楽しめる。

　全農の通販サイト「ＪＡタウン」内の同社店舗「おいしいとびら」で販売。価格は３２００円（送料込み）。

　同社の武藤隆繁執行役員は「安ければ良いではなく、育てることで本当の国産を感じてほしい」と期待する。

　消費者庁は３月、猶予期間を設けた上、シイタケの原産地表示を収穫地でなく植菌地とする見直しを決めた。


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