古野さんは、水田にアイガモを放し雑草や害虫を食べさせる「アイガモ水稲同時作」開発者として知られる。
古野さんが発案した「ホウキング」は、従来の除草機が作物の列の間(条間)しか除草できないのに対し、株間まで除草できる。5号は作物の種をまいてすぐ、雑草が小さいうちに使える。以前の型は種まきして約20日後、作物が根付いてからしか使えなかった。

針金が土に深さ約1センチ刺さり、浅い層から生える雑草だけを除去し、深さ約2センチに種をまいた作物は残る仕組み。針金に巻いたゴムチューブがストッパーとなり、深く刺さらない。数回繰り返し使うと、ほぼ全ての露地野菜、麦などを手取り除草せずに栽培できる。
古野さんは「除草が楽に、楽しくなり、有機農業の普及拡大につながる」と展望する。
メカニズムを検証した福岡教育大学の平尾健二教授は「土の上に出芽した雑草を除くのではなく、土の中を考える新しい発想の除草法」と評価する。
材料費約3000円で手作りできる。問い合わせははがきで古野さん、〒820―0603 福岡県桂川町寿命824。
あわせて読みたい
- 熊手型除草機(ホウキング)が自走式に 農家の発明を商品化(2020年10月20日)
動画が正しい表示でご覧になれない場合は下記をクリックしてください。
https://www.youtube.com/watch?v=bk0ytympFOc