水稲直播+可変施肥 無人で同時作業 クボタ、新潟県で実証
試用した田植え機は「NW8SA」で8条に1カ所6粒ほどの点播が可能だ。ホッパーには1度に、もみが1ヘクタール分(10アール当たり2・5キロの場合)、肥料は30アール分(同30キロの場合)が入る。本年度、2法人で実証する。
初めて使う水田では外周を乗用で運転して形を登録する必要があるが、翌年以降は最初から無人で動く。同日は50アールの作業を登録含め約1時間、肥料の補給は1回でできた。肥料を補給する場所もあらかじめ設定できる。
アグリシップ代表の佐藤広幸さん(66)は「施肥を別にするよりも、同じ時間で1・5倍の面積がこなせる」と話した。活用した生育データは、昨年の幼穂形成期にドローンで撮影した葉色と生育密度などを基にした。
同社は20年前から水稲の全量を直播に切り替え、2022年産は21ヘクタールで栽培。別に直播の受託36ヘクタールをこなす。佐藤さんは「隣の水田で乗用作業しながら無人機を動かし、さらに効率化させたい」と意気込む。
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