超大粒のサクランボ新品種「やまがた紅王」の魅力を発信しようと、山形県は1日、東京都中央区の歌舞伎座でPRイベントを開いた。2023年の本格デビューを前に日本の伝統を象徴する場所で披露し、国内外での注目度を高めるのが狙い。県出身の歌舞伎俳優の中村橋吾さんが、インパクトのある大きさと味の良さをアピールした。
県育成の同品種は、500円玉より大きい3L(横幅28ミリ以上)、4L(同31ミリ以上)が中心と超大粒なのが最大の特長。糖度20以上でつやがあり、高級感がある。中生品種「佐藤錦」と晩生品種「紅秀峰」の間に出荷できる品種として生産者の期待も大きい。
今年の出荷量は約6トン。23年には約20トンの出荷を計画する。
同県鶴岡市出身の橋吾さんは「おいしく見た目も美しい。サクランボ界の千両役者。世界に羽ばたいてほしい」と絶賛した。吉村美栄子県知事やJA全農山形運営委員会の折原敬一会長も参加。吉村知事は「日持ちもいいため輸出も見据えている。世界に向けて魅力を発信していく」と期待を込めた。
