
「群馬県は、豊かな大地の恵みにあふれた県です。たとえば、全国でも評価の高い上質な牛肉があります。中でも上州和牛は、日本で初めてEUへの輸出を開始し、海外にもその販路を広げています。加えて日本一のこんにゃく、全国にその名を知られる下仁田ネギや、生しいたけ、白菜、春菊…。そうです。群馬県は、すべての食材を県内産でまかなえる『すき焼き自給率100%』の県なのです。2014年(平成26年)6月、『富岡製糸場と絹産業遺産群』が世界遺産に登録されました。これを機に、県外のみならず広く海外から訪れるお客様を、心からおもてなしする料理として、県の魅力が結晶した『すき焼き』こそがふさわしいと考えました。」
群馬県だけでなく、皆さんの地元でもいろいろな野菜やブランド和牛があると思います。それらを材料にしたすき焼きで食卓を囲むと、きっと体も心も温まることと思います。考えてみれば、すき焼きを食べたいと思ったときに食べられることは何とありがたいことでしょう。紛争の絶えない地域の人たちに想いを寄せて、皆が毎日安心して暮らせる世の中になることを切に祈ります。皆さん、良いお年を!
公益社団法人全国食肉学校
総合養成科第23期卒業
専務理事学校長
小原和仁