
今年は女性が2名参加したのに加えて、大会初となるベトナム人の「特定技能1号」の方1名も参加しました。これまでは日本人の男性のみの参加でしたが、世の中の変化を反映した大会となりました。今年の優勝者は北海道から参加した選手で、時間の速さと製品の出来栄え共に大変優れていました。この方は昨年も参加したものの入賞することができず、1年間ひたすら練習に励んで掴んだ栄冠でした。普段の仕事でスピードを落とすことなく、製品を規格どおりきれいに仕上げることを意識してきたのだそうです。
牛や豚の骨の形や腱の付き方、肉の形状などを熟知していないと、正確にナイフを入れることができません。しかもそれがものすごいスピードで、まるで機械のように正確にナイフが動いていくのを見ると、それはまさに神業です。本校の学生も選手のナイフ捌きを見学させてもらいましたが、あっけに取られて文字通り目を丸くしていました。
彼ら彼女らのおかげで私たちはお肉を食べることができます。どうもありがとうございます!
公益社団法人全国食肉学校
専務理事学校長
小原和仁