【お肉のコラム】(64)着物ブッチャー
さて、先日「着物ブッチャー」こと渡邊麻莉夏さんが本校を訪れました。世界各地を飛び回り独自のスタイルで和牛のPRをしている女性です。もともと英語の先生になるために大学で勉強していたそうです。あるときアルバイト先のビストロでお肉の魅力に目覚め、食肉卸会社などで修業した後、エスフーズ株式会社と契約して和牛輸出拡大のためのプロモーションをすることになったそうです。海外の高級レストランのシェフたちを前にして、自らお肉をカットしながら自分の言葉で和牛の魅力を伝えるのは、技術や語学だけでなく度胸も必要です。また、世界を転々とすることは、華やかなようで実はなかなか大変なことだと思います。体調管理を万全にして頑張ってください。
「お肉は奥が深くて面白い。」私たち全国食肉学校の講師は、学生に教えれば教えるほどこのことを感じています。もともとお肉屋さんではなかった渡邊さんのように、新たにお肉の業界に入って活躍する若い方がこれからも増えることを期待しています。
小原和仁
公益社団法人全国食肉学校
総合養成科第23期卒業専務理事学校長
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