京の焼肉処、株式会社弘の西田社長は、京都市場で買い付けた和牛を余すところなく焼肉用に商品化し、リーズナブルな価格でお客様に提供する技術を実演していただきました。
株式会社人形町今半の志賀マネージャーは、企業理念である「お客様へご奉仕し、食文化を磨き上げ、質で日本一を目指し社会に貢献する」ことを、自らの牛精肉商品化をとおして実践しているところを見せていただきました。
当コラム20にも寄稿してくれた牧場直営店「TOMMY BEEF」店主で有限会社佐賀セントラル牧場の吉原代表は、和牛の赤身のおいしさと可能性に着目し、いかに付加価値をつけて販売するかを熱く語っていただきました。
株式会社明治屋で販売を学び、村商株式会社/新村畜産で生産を経験した田中さんは、飼料などのコスト上昇で苦境に立たされている生産者のことを食肉業界人が理解し、国内・海外の消費者にそのストーリーをつないでほしいと話していただきました。

また、本校の卒業生ではないですが、当コラム64でも紹介したエスフーズ株式会社の「着物ブッチャー」こと渡邊麻莉夏さんが、今回初めて登壇してくれました。同年代の着物ブッチャーが、世界を股にかけて神戸ビーフのカッティングを実演し、そのおいしさの理由について語る姿、そして行動力に学生たちは大きな感動を覚え、新たな目標に向けて決意を新たにしていました。
公益社団法人全国食肉学校
専務理事学校長
小原和仁