「肉本来の甘味が感じられ、柔らかい食感も魅力」。同直売所が3月に復活して以来、週2、3回利用する三次市の角浜龍彦さん(70)は、そう話す。地元住民を中心に1日平均300人が利用し、リピーターも多い。
同社は1967年に創業後、74年から肉専門の直売所を営業していたが、大型スーパーマーケットが増えた影響で閉店を余儀なくされた。
復活させた直売所では、県内の枝肉せり会などで1頭買いした未経産の県産雌牛の肉だけを扱い、1頭から数百グラムしか取れないメガネ(骨盤の周りの肉)やネクタイ(モモ肉の一部)など希少部位もそろえる。1カ月当たり3、4頭を仕入れ、贈答や業務用の注文にも応じている。