Line 読者の声や情報を基に取材する調査報道企画「農家の特報班（通称・のうとく）」が、4月で立ち上げから丸２年となる。これまでにのうとくが報じた記事の中から、読者からのアクセス数が多かった上位１０本を紹介する。
農薬を除去？「ホタテパウダー」怪しい効果「ホタテパウダーで農作物の残留農薬を除去できるという書き込みをＳＮＳで見て、残念な気持ちになった」。鳥取県の水稲農家の４０代男性からメッセージが届いた…(2023年7月22日)
ファン付き作業着 酷暑下の使用は注意電動ファン付き作業服の利用が広がる中、東海地方の男性読者から取材依頼が届いた。今夏、友人の４０代男性がファン付き作業服を着たまま農作業中に熱中症で亡くなったという…(2024年9月6日)
路上販売の桃どこから（上）7個300円「駅前で桃を売る軽トラックを見かけますが、購入しても良いものなのでしょうか」。東京都内の女性から調査依頼が届いた…(2023年9月8日)
６除草剤で街路樹は枯れる？ ビッグモーター騒動でメーカー見解（2023年11月10日）
７インボイス理由に取引停止 一方的通知「寝耳に水」（2023年10月18日）
８薬剤まいても再発生 イネカメムシ防除難航（2024年8月13日）
９イネカメムシ、出穂前に異例の大発生 前倒し防除「必要」（2024年7月12日）
１０コイン精米機もうかる？ ＳＮＳで話題 「年200万円」まれな場合（2024年12月31日）
担当記者から
どんな材料なら信じるか
「ホタテパウダー」や「路上販売の桃」は、ＳＮＳで真偽不明の情報が錯綜していた話題です。どんな材料を提示すれば読者に信じてもらえるか、できる限りの調査をしてまとめた記事でした。好意的な反響が多く、胸をなでおろしたのを覚えています。新聞は「オールドメディア」と揶揄されることが多いですが、本紙を頼りにしてくれる読者がいることにやりがいを感じます。（金子祥也）
読者の情報提供が強みに
直接読者から情報提供を受けることで、まだ自治体や研究機関が知り得ないことを掘り起こせる強みを感じています。特に印象的なのはイネカメムシの取材。これまで出穂期に飛来してくるとされていましたが、「出穂期より早くに飛来している」と読者から寄せられ、研究者に話すと驚いていました。防除時期の見直しを報道し、全国の水稲農家に注意喚起ができました。今後も双方向性を生かし、営農に役立つ記事を掲載していきたいです。（高内杏奈）
「ホタテパウダー」や「路上販売の桃」は、ＳＮＳで真偽不明の情報が錯綜していた話題です。どんな材料を提示すれば読者に信じてもらえるか、できる限りの調査をしてまとめた記事でした。好意的な反響が多く、胸をなでおろしたのを覚えています。新聞は「オールドメディア」と揶揄されることが多いですが、本紙を頼りにしてくれる読者がいることにやりがいを感じます。（金子祥也） 読者の情報提供が強みに
直接読者から情報提供を受けることで、まだ自治体や研究機関が知り得ないことを掘り起こせる強みを感じています。特に印象的なのはイネカメムシの取材。これまで出穂期に飛来してくるとされていましたが、「出穂期より早くに飛来している」と読者から寄せられ、研究者に話すと驚いていました。防除時期の見直しを報道し、全国の水稲農家に注意喚起ができました。今後も双方向性を生かし、営農に役立つ記事を掲載していきたいです。（高内杏奈）「農家の特報班」は、ＬＩＮＥを使い、読者の声や情報を集めています。▶こちらのリンクから友だち登録をした上で、取材依頼や情報、記事の感想をお寄せください。
