
「欲しい」という声も多く届いた。記事で紹介した遊佐町の衣料品店「カスリヤ」の阿部ウタ子さん(86)に連絡すると、店にあった最後の5本は売り切れていた。店にも、北海道や九州からを含めて約30件の問い合わせがあり、来店した人も10人ほどいたという。
「消えゆく文化だと諦めていた。広く知ってもらえてうれしい」と阿部さん。販売終了を決めていたが、9月中旬から、店頭での販売に限って再開すると決めた。「こんなに使いたい人がいるなら、もう少し頑張りたい」。問い合わせがあっても商品がないことが心苦しかったという。
作るのは阿部さん1人のため、発送や大量受注は受け付けられない。代わりに作り方を教えてくれるという。
「家で作ってほしい。慣れると10分くらいでできるよ」。記者は阿部さんを再び訪ねた。
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