みどりGXラボ-活動報告


◇今後の活動

2025年1月27日 特別企画「みどり戦略関連予算説明会」を開きます

農水省の「みどりの食料システム戦略推進交付金」など、2025年度当初予算や24年度補正予算の注目事業について、同省の担当者が説明します。

詳細・参加申し込みはこちらから。

2025年1月22日 第6回セミナー「エシカル消費のススメ」を開きます

持続可能な食と農の実現には、環境に優しい農畜産物が消費の現場で求められることが不可欠です。環境や社会などに配慮した消費行動は、「エシカル消費」と呼ばれることがあります。エシカル消費に詳しい「やまけん」こと山本謙治さんを基調講演に招き、国内外の現状や、生産現場がとるべき対応を探ります。

詳細・参加申し込みはこちらから。

◇活動報告

2024年12月3日 第5回セミナー「生物多様性と農業経営」を開きました

日本総合研究所の古賀啓一さんは、日本では多くの食品関連企業が生物多様性に配慮する姿勢を示しており、これに合致した原材料の「調達ニーズが高まる」と指摘。生物多様性の保全はビジネスチャンスでもあると強調しました。

JAみやぎ登米の佐々木衛常務は、農薬・化学肥料を低減した環境保全米の生産で米の付加価値を高め、「田んぼの生きもの調査」で多くの生き物が確認されるなど、「生物多様性の保全にもつながっている」と話しました。新潟県長岡市は、「小さな生き物たちと育むお米」をブランド化し、環境保全の取り組みを伝えるロゴマークや説明文を加えたところ、従来の約1.5倍の価格でも売れたと報告しました。


(右から)JAみやぎ登米の佐々木常務、日本総研の古賀さん

ラボのパートナー企業が事業・サービスなどを紹介するプレゼンテーションでは、トヨタ自動車が、開発中の「土壌センシングサービス」など農業部門の取り組みを紹介しました。

当日の記事はこちらから。

次第など詳しい情報は開催案内ページから。

2024年11月18日 みどりGXラボ会員交流会「持続可能な新潮流」を開きました

セミナー「環境再生型農業って、何?」では、北海道大学大学院の小林国之准教授が基調講演し、近年、注目されているリジェネラティブ農業(環境再生型農業)について、米国での事例を交えて解説しました。同農業に取り組む北海道小清水町の畑作農家・和田徹さんは、不耕起栽培や被覆植物を取り入れた実践事例を報告しました。


小林さん(左)と和田さん

減農薬米をベースに、米を使った菓子の開発や田んぼでのキャンプなど水田の価値最大化に取り組む栃木県那須町の稲作本店、自然栽培を普及するシゼンタイ全国循環型社会協議会、水田の自動抑草ロボット「アイガモロボ」を開発したNEWGREENによるトークセッションも行いました。


(左から)司会の小谷あゆみさん、稲作本店の井上敬二朗さんと真梨子さん、シゼンタイ全国循環型社会協議会の佐伯さん、NEWGREENの田中さん

東京・有楽町の会場とオンラインを合わせ約300名が参加。会場では、多様な立場の会員が直接語り合う懇親会もにぎわいました。

当日の記事はこちらから。

次第など詳しい情報は開催案内ページから。

2024年10月10日 第3回セミナー「生かせ、地域の有機資源」を開きました

日本有機資源協会専務の柚山義人さんは、地域内には家畜排せつ物や食品残渣、剪定枝など多様な資源があり、活用すれば脱炭素に貢献できると説明。地域の雇用創出や農畜産物のブランド化に結び付く可能性もあるとし、関係者一体での利用推進を呼び掛けました。


基調講演する柚山さん

JA鹿児島県経済連は、地域の堆肥を化成肥料と混合した肥料の供給について紹介しました。類似肥料と比べ価格を抑え、散布時に扱いやすい粒状にすることで耕種農家の支持を受けています。開発は肥料高騰が契機。土壌分析をしながら、化学肥料と並ぶ選択肢の一つとして普及を進めているとしました。

一方、JAの堆肥センターなどから仕入れる原料は時期によっては供給が少なく、保管や運搬のコスト高も課題だと指摘しました。

当日の記事はこちらから。

次第など詳しい情報は開催案内ページから。

2024年9月25日 第2回セミナー「有機農業のこれから」を開きました

茨城県・JA常陸の秋山豊組合長は、常陸大宮市と連携して学校給食向けに有機農業に取り組む事例を報告。指導者を招いて子会社の農業法人で野菜や米を栽培しており、JAが環境に配慮した農業に率先して挑戦する必要性を訴えました。

国際有機農業運動連盟(IFOAM)世界理事の三好智子さんは、国内外の有機農産物の現状について説明。「食べる人の理解がないと届かない」とし、国内で有機農業をさらに広めるには消費者へのメッセージの伝え方が重要と強調しました。

ラボのパートナー企業が事業・サービスなどを紹介するプレゼンテーションでは、株式会社TOWINGが、同社の高機能バイオ炭「宙炭」を紹介しました。


有機農業について語ったパネル討議


基調講演する三好さん

事例報告する秋山組合長

当日の記事はこちらから。

次第など詳しい情報は開催案内ページから。

2024年8月7日 第1回セミナー「脱炭素~J-クレジット制度の今~」を開きました

みどりGXラボ初のセミナーは、約150名の会員にご参加いただきました。

J-クレジット制度を活用して中干し延長に大規模に取り組む宮城県のJA新みやぎ、同制度の活用を支援する株式会社フェイガーが事例報告。三菱UFJリサーチ&コンサルティングの淺田陽子主任研究員が、同制度など農業分野の炭素クレジットについて解説しました。


配信会場から参加者の質問に答える講師

当日の記事はこちらから。

次第など詳しい情報は開催案内ページから。

2024年7月3日 みどりGXラボを設立しました

持続可能な食と農を目指すコンソーシアム「みどりGXラボ」を設立しました。東京・秋葉原の日本農業新聞本社で開いたキックオフイベントには坂本哲志農相も駆け付け、「関係者の連携を促し、課題解決の手法を探る絶好の機会だ」と期待を寄せました。

設立記念セミナーでは、農水省の横山紳事務次官が基調講演。JAふくしま未来の西幸夫常務が実践事例を報告しました。俳優の永島敏行さん、東京農業大学の入江満美准教授も交え、現場の課題やラボに望む役割について議論しました。

設立式の出席者
第1部・設立式に出席した坂本農相(中央)ら
パネル討議
第2部・パネル討議を行う登壇者ら

7月22日には本紙に特集号を掲載しました。

キックオフイベント特集号
画像をクリックすると本文が読めます

2024年6月3日 みどりGXラボ特集号を掲載しました

運営委員を務める5人の有識者の座談会を掲載。設立の背景や活動予定も詳しく紹介しています。

みどりGXラボ特集号
画像をクリックすると本文が読めます

◇2024年度の活動計画

2024年7月 キックオフイベント
(設立式+記念セミナー)
8月 セミナー(1)脱炭素
9月 セミナー(2)有機・減農薬
10月 セミナー(3)資源活用
11月 交流会&セミナー(4)環境再生型農業
12月 セミナー(5)生物多様性
2025年1月 セミナー(6)エシカル消費
2月 セミナー(7)気候変動
3月 みどりGXサミット&交流会
(成果発表会、アワード、政策提言)
(スケジュール、テーマは変更の可能性があります)

※24年度は初年度のため7月~25年3月とし、翌年度からは4月~翌年3月が活動年度となります

定例セミナー

オンラインで開催します。農業者やJA、自治体などによる先進事例の報告と、有識者による最新の情勢の講演が聞けます。「みどりの食料システム戦略」や、関連する支援事業の情報も定期的にお伝えします。

交流会

東京都内での実開催を予定しています。セミナーの他に、ネットワーキングのための名刺交換会、パートナー会員によるプレゼンテーションなどを行う予定です。

みどりGXサミット

1年間の活動の締めくくりとして、記念セミナーや交流会に加え、成果発表会やアワード表彰、政策提言などを行う予定です。

日本農業新聞からのお知らせ

プレスリリース


e農サーチ