みどりGXラボは、農家やJA、企業、自治体、研究・教育機関、消費者など多様な主体の連携による課題解決を掲げています。その実践の場として、会員の皆様が直接対面できる交流会を初めて開きます。
会場は東京・有楽町。「環境再生型農業って、何?」と題したセミナーや、持続可能な食と農の新たな動きを紹介するトークセッションにはオンラインでも参加できます。
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日本有機資源協会専務の柚山義人さんは、地域内には家畜排せつ物や食品残渣、剪定枝など多様な資源があり、活用すれば脱炭素に貢献できると説明。地域の雇用創出や農畜産物のブランド化に結び付く可能性もあるとし、関係者一体での利用推進を呼び掛けました。
基調講演する柚山さん
JA鹿児島県経済連は、地域の堆肥を化成肥料と混合した肥料の供給について紹介しました。類似肥料と比べ価格を抑え、散布時に扱いやすい粒状にすることで耕種農家の支持を受けています。開発は肥料高騰が契機。土壌分析をしながら、化学肥料と並ぶ選択肢の一つとして普及を進めているとしました。
一方、JAの堆肥センターなどから仕入れる原料は時期によっては供給が少なく、保管や運搬のコスト高も課題だと指摘しました。
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茨城県・JA常陸の秋山豊組合長は、常陸大宮市と連携して学校給食向けに有機農業に取り組む事例を報告。指導者を招いて子会社の農業法人で野菜や米を栽培しており、JAが環境に配慮した農業に率先して挑戦する必要性を訴えました。
国際有機農業運動連盟(IFOAM)世界理事の三好智子さんは、国内外の有機農産物の現状について説明。「食べる人の理解がないと届かない」とし、国内で有機農業をさらに広めるには消費者へのメッセージの伝え方が重要と強調しました。
ラボのパートナー企業が事業・サービスなどを紹介するプレゼンテーションでは、株式会社TOWINGが、同社の高機能バイオ炭「宙炭」を紹介しました。
有機農業について語ったパネル討議
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次第など詳しい情報は開催案内ページから。
みどりGXラボ初のセミナーは、約150名の会員にご参加いただきました。
J-クレジット制度を活用して中干し延長に大規模に取り組む宮城県のJA新みやぎ、同制度の活用を支援する株式会社フェイガーが事例報告。三菱UFJリサーチ&コンサルティングの淺田陽子主任研究員が、同制度など農業分野の炭素クレジットについて解説しました。
配信会場から参加者の質問に答える講師
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持続可能な食と農を目指すコンソーシアム「みどりGXラボ」を設立しました。東京・秋葉原の日本農業新聞本社で開いたキックオフイベントには坂本哲志農相も駆け付け、「関係者の連携を促し、課題解決の手法を探る絶好の機会だ」と期待を寄せました。
設立記念セミナーでは、農水省の横山紳事務次官が基調講演。JAふくしま未来の西幸夫常務が実践事例を報告しました。俳優の永島敏行さん、東京農業大学の入江満美准教授も交え、現場の課題やラボに望む役割について議論しました。
7月22日には本紙に特集号を掲載しました。
運営委員を務める5人の有識者の座談会を掲載。設立の背景や活動予定も詳しく紹介しています。
2024年7月 |
キックオフイベント (設立式+記念セミナー) |
8月 | セミナー(1)脱炭素 |
9月 | セミナー(2)有機・減農薬 |
10月 | セミナー(3)資源活用 |
11月 | 交流会&セミナー(4)環境再生型農業 |
12月 | セミナー(5)生物多様性 |
2025年1月 | セミナー(6)エシカル消費 |
2月 | セミナー(7)気候変動 |
3月 |
みどりGXサミット&交流会 (成果発表会、アワード、政策提言) |
※24年度は初年度のため7月~25年3月とし、翌年度からは4月~翌年3月が活動年度となります
オンラインで開催します。農業者やJA、自治体などによる先進事例の報告と、有識者による最新の情勢の講演が聞けます。「みどりの食料システム戦略」や、関連する支援事業の情報も定期的にお伝えします。
東京都内での実開催を予定しています。セミナーの他に、ネットワーキングのための名刺交換会、パートナー会員によるプレゼンテーションなどを行う予定です。
1年間の活動の締めくくりとして、記念セミナーや交流会に加え、成果発表会やアワード表彰、政策提言などを行う予定です。