澄んだ青空の下、牛と一緒に寝そべるリラックスタイム――。東京都千代田区のオフィスビルに、北海道の雄大な放牧場の映像を投影した空間が登場し、職員を癒やしている。
北海道浦幌町のフォレストデジタルが手がけた。「uralaa(うらら)」のサービス名で2022年から販売している。超高精細カメラで360度撮影した映像を、プロジェクターで壁や天井に立体的に見えるように投影。牛の鼻息や草を踏む音も流し、その場にいるような体験ができる。映像は北海道で収録したもので、麦畑やブドウ畑などの映像もある。
同社は、自治体による観光PRや医療施設でのセラピーなどでの活用を提案している。辻木勇二代表は「稲刈りの映像なら、一緒に作業した気持ちになれる。食育や研修に利用できる」と話す。